ティッセン[会社](読み)ティッセン

百科事典マイペディア 「ティッセン[会社]」の意味・わかりやすい解説

ティッセン[会社]【ティッセン】

ヨーロッパ最大の鉄鋼コンツェルン。1871年ドイツのルールで錬鉄・圧延工場として創業。1926年合同製鋼会社に統合されたが,第2次大戦後連合軍の手で解体された。その後1953年アウグスト・ティッセン・ヒュッテATH)として再発足,フェニックスライン鋼管,オーバーハウゼン製鉄所,ラインシュタール・グループなど諸鉄鋼会社を合併するとともに,1969年鋼管部門はマンネスマン社に譲り,以後鋼板,条鋼部門に力を入れた。1977年Thyssen AGに改称。ヨーロッパで最も良く整備されているといわれる鉄鋼部門のほかに,機械製造,自動車・トラック部品,セメント建材なども兼営,多角化を推進している。ドイツ重工業界に著大な影響力をもつ。1998年,ドイツ鉄鋼大手のクルップと合併,新会社ティッセン・クルップが発足。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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