ティニアン島の戦い(読み)ティニアンとうのたたかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティニアン島の戦い」の意味・わかりやすい解説

ティニアン島の戦い
ティニアンとうのたたかい

太平洋戦争中,1944年7~8月にティニアン島で行われた日米両軍の戦闘。7月 24日島北部海岸にアメリカ第2,4海兵師団が上陸。緒方敬志大佐が指揮する歩兵 56連隊を主力とする日本守備隊は8月3日南端のカロリナス山から最後の出撃を行なったが敗れ,組織的抵抗を終えた。同島には第1航空艦隊司令官角田覚治中将がいたが戦死し,日本守備隊は全滅 (戦死者約 5000人) 。アメリカ軍の戦死者 389人。この戦いを最後に,マリアナ諸島全域における日本軍の抵抗は終った。広島,長崎原子爆弾を投下したB-29爆撃機はこの島から発進した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android