日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ティーレ(Cornelis Petrus Tiele)
てぃーれ
Cornelis Petrus Tiele
(1830―1902)
オランダのプロテスタント神学者、宗教史学者。同国のアルミニウス派教会の牧師や神学校の教授を務めたのち、1877~1901年、ライデン大学に新設された宗教史・宗教哲学講座を担当した。エジプト、メソポタミア、イランなどの宗教史の原資料による研究を開拓する一方、進化論的な図式を用いて、それらを壮大な人類宗教史にまとめ上げた。マックス・ミュラーと並んで、近代宗教学の創始者の一人に数えられ、日本の宗教学の初期の代表者たち(姉崎正治(あねさきまさはる)、加藤玄智(かとうげんち)(1873―1965)など)にも大きな影響を与えた。
[田丸徳善 2016年10月19日]
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