テオフィリン

デジタル大辞泉 「テオフィリン」の意味・読み・例文・類語

テオフィリン(theophylline)

茶の葉に含まれるアルカロイドの一。カフェインの類縁物質で、無色針状結晶利尿薬強心薬利用

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精選版 日本国語大辞典 「テオフィリン」の意味・読み・例文・類語

テオフィリン

〘名〙 (theophylline) 茶の葉に含まれるアルカロイドの一つ。カフェインの類縁物質で、無色の針状結晶。利尿剤強心剤に利用。

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百科事典マイペディア 「テオフィリン」の意味・わかりやすい解説

テオフィリン

茶葉に含まれるアルカロイド。分子式C7H8N4O2カフェインの近縁化合物で,白色粉末,無臭苦味。利尿・強心剤として動脈硬化による疾患気管支喘息(ぜんそく)による呼吸困難狭心症,心臓性浮腫に適用劇薬。(図)
→関連項目テオブロミン利尿薬

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化学辞典 第2版 「テオフィリン」の解説

テオフィリン
テオフィリン
theophylline

1,3-dimethylxanthine.C7H8N4O2(180.17).キサンチン系アルカロイドの一種.テオブロミンの異性体.茶葉に含まれる.N,N-ジメチル尿素とシアノ酢酸エチルを縮合環化してピリミジン誘導体とし,トラウベのプリン合成法に従って誘導する.無色の針状晶.融点270~274 ℃.pKa 8.77(25 ℃).昇華性がある.酸やアルカリに可溶,アルコール類に微溶,エーテルに不溶.N-メチル化によりカフェインとなる.利尿薬として使われるが,その作用はテオブロミンやカフェインより強い.[CAS 58-55-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「テオフィリン」の解説

テオフィリン

 C7H8N4O2 (mw180.17).

 テオブロミンの異性体で,茶葉中に含まれるアルカロイド.利尿,強心作用などがある.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テオフィリン」の意味・わかりやすい解説

テオフィリン
theophylline

利尿剤,血管および心筋興奮薬として用いられるアルカロイド。化学式 C7H8N4O2 。針状晶。融点 268℃。茶の葉に少量含まれている。 (→キサンチン誘導体 )

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世界大百科事典(旧版)内のテオフィリンの言及

【興奮薬】より

…中枢神経興奮薬は薬理学的に次のように分類されている。(1)カフェイン類 チャの葉,コーヒーなどに含有されるカフェイン,テオフィリン,テオブロミンなどは化学構造も互いに類似し,共通の薬理作用を有する。カフェインは50~100mgの量で大脳皮質を興奮させ,眠気,疲労感を除去する。…

※「テオフィリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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