フランス北西部,コート・デュ・ノール県の都市。人口1万4157(1982)。台地上にあって,東側は数十mの崖下にランス川が流れ,麓の港から観光船がサン・マロに通じている。市街は13~14世紀の城壁と城館に守られ,中世さながらの町並みが残されている。百年戦争の英雄デュ・ゲクランの出身地で,サン・ソブール教会にその墓所がある。農産物の市が開かれる商業都市であるが,中小工場も郊外に立地している。
執筆者:田辺 裕
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…シンチュウは金属としては高価なものではなく,また装飾や金めっきの下地に向かなかったので,おもに教会用雑器や家庭用食器につくられた。ディナンDinantの町はこれらシンチュウ製品でよく知られ,15世紀には〈ディナン物dinanderie〉という言葉はムーズ渓谷沿いで大量に作られたシンチュウ製品をいうのに使われた。またシンチュウ製品一般をこのように呼ぶ場合もある。…
…エトルリア,ローマ美術でもブロンズは多用されている。中世には燭台,香炉など祭儀用のブロンズが制作され,ムーズ(マース)川沿岸のディナンなどに著名な鋳造工場があったが,モニュメンタルな人像表現はルネサンス期までほとんどみられない。ルネサンス期の古典再生への熱情と人間復興は,ドナテロの《ダビデ》などの傑作を生み,ブロンズの再生を促した。…
…シンチュウは金属としては高価なものではなく,また装飾や金めっきの下地に向かなかったので,おもに教会用雑器や家庭用食器につくられた。ディナンDinantの町はこれらシンチュウ製品でよく知られ,15世紀には〈ディナン物dinanderie〉という言葉はムーズ渓谷沿いで大量に作られたシンチュウ製品をいうのに使われた。またシンチュウ製品一般をこのように呼ぶ場合もある。…
※「ディナン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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