アメリカの生化学者.1924年イリノイ大学でM.Sc.を取得後,ロチェスター大学でJ.R. Murlinのもとで研究し,Ph.D.を取得.National Research Councilからの補助金でイギリスに留学し,ジョンズホプキンス大学でJ.J. Abelに,エジンバラ大学でG. Bargerに,ロンドン大学でCh.R. Haringtonらに学び,アメリカに帰国後,1932年ジョージワシントン大学生化学部主任,1938年コーネル大学医学部生化学教授となる.かれの研究は,生化学的に重要性のある硫黄化合物を中心とし,インスリンの硫黄をはじめ,含硫黄アミノ酸のシステインの代謝や合成,メチオニンからシステインの生成機構,また下垂体後葉ホルモンであるオキシトシン,バソプレッシンの化学構造について研究し,1953年それらの全合成に成功した.この研究で1955年ノーベル化学賞を受賞.ほかに,メチル基転移,ビオチン,ペニシリンなどに関する研究がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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