デレンタイ(徳楞泰)(読み)デレンタイ(英語表記)Delentai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デレンタイ(徳楞泰)」の意味・わかりやすい解説

デレンタイ(徳楞泰)
デレンタイ
Delentai

[生]乾隆10(1745).北京
[没]嘉慶14(1809)
中国,清朝中期の武将。ウミト (伍弥特) 氏出身の正黄旗蒙古旗人。字は惇堂。諡は壮果。乾隆朝で金川,台湾の平定に従軍して功を立て参領となり,継勇巴図魯の号を賜わった。乾隆 57 (1792) 年にフカンガ (福康安)に従ってグルカに遠征,同 60年には苗民の乱の平定に活躍し,護軍統領,署領侍衛内大臣に累進し,二等子の爵位に封じられた。嘉慶2 (97) 年から将軍明亮とともに四川方面の白蓮教徒の乱 (→白蓮教 ) の平定に活躍,この功で爵位は二等継勇伯,一等侯に累進し,太子太保を加えられた。乱平定後の同 10年に領侍衛内大臣となり,翌年に西安将軍となり,同 13年に三等公の爵位に上ったが,まもなく病没した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android