トゥスパン(読み)とぅすぱん(英語表記)Tuxpan de Rodrigues Cano

デジタル大辞泉 「トゥスパン」の意味・読み・例文・類語

トゥスパン(Tuxpan)

メキシコ東部、ベラクルス州都市メキシコ湾に注ぐトゥスパン川の下流部に位置し、港をもつ。油田地帯にあり、石油工業が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥスパン」の意味・わかりやすい解説

トゥスパン
とぅすぱん
Tuxpan de Rodrigues Cano

メキシコ東部、ベラクルス州の港湾都市。メキシコ湾に臨む海岸平野のトゥスパン川河口上流約12キロメートルの左岸にある。人口7万4527(2000)。北にタンピコ、南にポサリカなどの石油都市がある油田地帯にあり、その商工業・運輸の中心地。タンピコとはパイプラインで結ばれる。沿岸は低湿地で潟湖(せきこ)が多く、船舶航路となるほか、釣り場や海水浴場に恵まれる。港からは石油のほか、周辺で生産されるトウモロコシ、バナナ、畜産物、およびそれらの加工品を輸出する。なお同名の町が西部ナヤリト州テピックの北西64キロメートルと、西部ハリスコ州コリマ火山東麓(とうろく)にある。ともに農産物集散地地名は原住民語で「ウサギの場所」の意。

[高木秀樹]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥスパン」の意味・わかりやすい解説

トゥスパン
Tuxpan

正式名称はトゥスパンデロドリゲスカノ Tuxpan de Rodríguez Cano。メキシコ中部,ベラクルス州北部の都市。メキシコ市の北東約 250km,メキシコ湾岸の海岸平野にあり,同湾に注ぐトゥスパン川の河口から約 12kmさかのぼった地点に位置する。近くに油田地帯があり,石油工業が市の主産業となっているほか,背後の高温多雨の熱帯低地に産するトウモロコシ,バナナ,魚類,家畜などを集散,加工する。近くに造船所もある。メキシコ市および湾岸諸都市と道路で結ばれ,北北西のタンピコ港からは潟湖と運河で結んだ内陸水路が通じる。人口 11万 7252 (1990推計) 。

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