世界大百科事典(旧版)内のトゥールーズの戦の言及
【トゥール・ポアティエの戦】より
…さらに歴史上の意義についても,〈西洋の運命を決した世界史上の最大事件の一つ〉といった誇張した見方は今日では姿をひそめているが,依然として〈西洋文明の優位〉を強調する意見もみられる。またアキテーヌの地方主義の立場から,この戦いよりはむしろ,西欧においてイスラム教徒が被った最初の大敗北である,721年のトゥールーズの戦におけるアキテーヌ公の勝利のほうを重視して,結局732年の戦いはフランク王国によるガリア支配の死活にかかわる問題であって,〈ウードを粉砕したアブド・アッラフマーンなくしてはカール大帝の存在は想像できない〉とする見解もある。【下野 義朗】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」