トキソウ(朱鷺草)(読み)トキソウ(英語表記)Pogonia japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トキソウ(朱鷺草)」の意味・わかりやすい解説

トキソウ(朱鷺草)
トキソウ
Pogonia japonica

ラン科の小型の多年草。アジア東部の暖帯から温帯にかけて分布し,日本でも各地日当りのよい湿地に生える。茎は横走する根茎から直立し,中央部に披針形の葉を1枚つける。初夏に,茎の先端紅紫色の美花を1つ横向きにつける。和名は花色による。近縁種のヤマトキソウ P. minorは,本種より小型で丘陵などの乾いた草地に生え,花は上向きに咲き,花色もやや淡い。両種の間には雑種も生じる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android