トゲバンレイシ(刺蕃茘枝)(読み)トゲバンレイシ(英語表記)Annona muricata; soursop

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トゲバンレイシ(刺蕃茘枝)
トゲバンレイシ
Annona muricata; soursop

バンレイシ科の落葉果樹。熱帯アメリカ原産で,同属のチェリモヤバンレイシ (蕃茘枝)などと同様に熱帯各地で栽培される。葉は互生し柄があり,長さ 12~20cmの楕円形カキの葉によく似る。夏,葉腋に径3~4cmの黄褐色の花をつける。花には3枚の大きな萼片と6枚の花弁があり,肉厚である。果実集合果で,長さ 20cmあまりの卵形であるが,先はややとがり彎曲している。表面は黄色に熟し,おびただしい刺状突起がある。果肉は白く多汁で甘酸味が強く,生食されるほか,ジャム,アイスクリームなどに使われる。シャシャップの名もあるが,これは英名 soursopのなまりである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android