トニカ

デジタル大辞泉 「トニカ」の意味・読み・例文・類語

トニカ(〈イタリア〉tonica)

トニック3

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精選版 日本国語大辞典 「トニカ」の意味・読み・例文・類語

トニカ

(tonica) =トニック
備忘録(1927)〈寺田寅彦仰臥漫録「『仰臥漫録』の中の日々の献立表は、此の生命がけで書き残された稀有の美しい一大詩篇の各章毎に規則的に繰返されるリフレインでありトニカでなければならない」

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百科事典マイペディア 「トニカ」の意味・わかりやすい解説

トニカ

全音階主音。これを根音とする三和音(および同じ機能のVI度上の和音)は主和音とされる。主音,主和音は楽曲旋律および和声の動きの中心をなし,終止音,終止和音となることが多い。
→関連項目短調長調ドミナント

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世界大百科事典(旧版)内のトニカの言及

【長調】より

…ある調が長調であるか短調であるかは,まず音階の第3度音が主音と長3度をなすか短3度をなすかによって決定される。また近代の機能和声にあっては,トニカ(主和音),ドミナント(属和音),サブドミナント(下属和音)の三つの主要和音がいずれも長3和音であれば長調,短3和音であれば短調ということができる。このような音階の形をそれぞれ長旋法(あるいは長音階),短旋法(あるいは短音階)といい,例えばハ長調はハ音上の長旋法,ハ短調はハ音上の短旋法である。…

【和音】より

…また,長3和音と短3和音の2種のみを協和和音といい,他のすべての和音を不協和音という。なお主要3和音(主和音(トニカ),属和音(ドミナント),下属和音(サブドミナント))などの名は,和音の構造(種類)名ではなく,和声法における機能上の名称である。機能的に解釈すれば,たとえば図のaのハ・ホ・トの和音は,ハ長調では主和音,ヘ長調では属和音,ト長調では下属和音となり,一つの和音が多様に解釈されることとなる。…

※「トニカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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