トポローフ,V.N.(読み)とぽろーふ

世界大百科事典(旧版)内のトポローフ,V.N.の言及

【バルト神話】より

…バルト神話の古記録の研究では,《ラトビアの太陽神話》(1875)の著者でもあるマンハルトWilhelm Mannhard(1831‐80)の遺著《ラトビア・プロイセンの神話学》(1936)が基本書として今日も価値を失わない。なおビエザイスの研究を取り入れて,モスクワの言語学者イワーノフVyacheslav Vsevolodvich Ivanov(1929‐ ),トポローフVladimir Nikolaevich Toporov(1928‐ ),リトアニア出身でアメリカ在住の考古学者ギンブタスMarija Gimbutas(1921‐ )もバルト神話学に多くの寄与をしている。
[後世への影響]
 バルト諸国には本来の意味の叙事詩は存在しないが,ラトビアの詩人プンプルスは叙事詩《勇士ラーチュプレーシス》(1888)にバルトの神々や魔女たちを登場させ,さらには夏至祭の太陽歌を取り込んで一大傑作を後世に残している。…

【モスクワ・タルトゥ学派】より

…ソ連邦で1960年前後より記号学を展開している集団。構造言語学や情報理論の発達,ロシア・フォルマリズムの再評価などを背景として,モスクワとタルトゥの学者たちがエストニアのカアリクで一堂に会した第1回夏期研修会(1964)をきっかけとして,タルトゥ大学紀要《記号体系論集》をおもな発表の場としていく。当初,タルトゥ学派とも呼ばれていたゆえんである。その理論的特徴は,宗教,神話,フォークロア,芸術,文学などを,言語を基礎とした〈第2次モデル化体系〉として位置づけている点にある。…

※「トポローフ,V.N.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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