世界大百科事典(旧版)内のトマス=クーンの総和則の言及
【振動子強度】より
…ここで最後の因子は,原子内電子の位置ベクトルの和の行列要素である(準位に縮退があるときは,通常,さらに状態について和をとって準位間の振動子強度という)。振動子強度に対しては,トマス=クーンの総和則, Σf1i=Z(=原子内電子の総数)が成り立つ。この結果,光学吸収に関しては,Z個の電子がf1i個ずつの組に分割され,そのおのおのは,電子と同じ質量と電荷および原子準位間のエネルギーに相当する共鳴振動数(Ei-E1)/hをもつf1i個の調和振動子の集団に同等であると解される。…
※「トマス=クーンの総和則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」