トヨタ 福祉車両

日本の自動車技術240選 「トヨタ 福祉車両」の解説

トヨタ 福祉車両

福祉車両の販売台数は、1996年に9000台に満たなかったが、介護保険制度が導入された2000年頃から急激に増加し、2003年には4万台へと大幅に増加した。高齢化のさらなる進展と障害者の社会参加の高揚背景として、福祉車両は今後も堅調に需要が増えていくと思われる。福祉車両の大まかな歩みは、1970年代後半に施設向けに送迎用の車椅子移動車の販売が始まり、1980年代前半に施設向けよりもひと回り小さい個人向けの車椅子移動車の販売が始まった。1995年頃から車への乗り降りが楽にできる回転シート車や昇降シート車、身体の不自由な人の運転を補助する運転補助装置付の車が発売された。運転補助装置付車両は、2003年現在で年間約5000台と推計されている。注)車椅子移動車とは、車椅子に座ったままで乗り込める車両をいう。保管場所-
製作(製造)年2005
製作者(社)トヨタ自動車株式会社
資料の種類量産品
現状-
車名ハイエース ウェルキャブ・車椅子仕様車 Dタイプスーパーロングボデー
モデル名CBF-TRH223B-VTZYD
製作開始年2005
協力者トヨタ車体株式会社
ドア数4ドア
乗員10名
車両重量2370Kg(2920Kg)
エピソード・話題性リモコン操作で車椅子に座ったまま車内へ乗り込める。社外で介護者が楽な姿勢で素早くシートベルトを装着できる。支柱には手すりボードとアシストグリップを装備し、車椅子の人をしっかりサポート。また、後退防止用ストッパー解除機能によりボタン一つでストッパーが自動的に開閉プラットホームの薄型化により乗り降りが容易。
全長5380mm
全幅1880mm
全高2260mm
タイヤサイズ゙195/80R15 130L LT
原動機名2TR-FE(ガソリン)
弁機構水冷DOHC
排気量2693㏄
最高出力/回転数111kW(151PS)/4800rpm
最大トルク/回転数241N・m(24.64kg・m)/3800rpm
可変システム可変バルブタイミング機構VVT-I
燃料タンク容量70?
ハイブリッドシステム形式なし
変速機電子制御フレックスロックアップ付4速オートマチック(ECT-E)
その他事項【福祉車両の種類】福祉車両の種類は、介護式と自操式に分けられる。・介護式は、身体の不自由な人の送迎や介護に使用する車で、車椅子移動車、回転シート車、昇降シート車などがある。※例示車両として、ハイエースウェルキャブ・車椅子仕様車を下記に示す。・自操式は、身体の不自由な人が自分で運転する車。手だけで運転できる車、足だけで運転できる車、左足でアクセルとブレーキ操作ができる車などがある。〔リフト〕:全自動スイングアームリフト〔車椅子固定装置〕:4台分〔車椅子用ヘッドレスト〕:4台分〔車椅子用シートベルト〕:3点式:2台分 2点式:2台分〔シート〕:一人掛けリクライニング:1脚、3人掛けタンブル:1脚、一人掛けはね上げスペースアップ:1脚、〔手すり〕:スライドドア乗降口ハンドレール&フロントハンドレールスライドドア乗降口グリップ(後側)、バックドア乗降口グリップ(左側)〔ステップ〕:電動格納式ステップ〔収納〕:車椅子収納装置〔特徴〕:3人掛けタンブルシートにより、シートレイアウトがフレキシブル。車椅子4名+5名の乗車が可能。

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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