トリアシルグリセロールリパーゼ

栄養・生化学辞典 の解説

トリアシルグリセロールリパーゼ

 [EC3.1.1.3].単にリパーゼともいう.トリアリルグリセロール加水分解する酵素で,キロミクロンVLDLの形で末梢組織へ運ばれたトリアシルグリセロールが,細胞表面のこの酵素によって加水分解されて細胞内へ取り込まれる.また,脂肪組織の細胞内に貯蔵されているトリアシルグリセロールホルモン感受性リパーゼとよばれるトリアシルグリセロールリパーゼによって加水分解されて,血液中へ放出されて肝臓などへ運ばれて利用される.膵臓から分泌される消化酵素の一つのトリアシルグリセロールリパーゼはステアプシンということがある.酵素作用の生成物はジアシルグリセロール,モノアシルグリセロール,遊離脂肪酸,グリセロールなど.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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