トレゲネ(脱列哥那)(読み)トレゲネ(英語表記)Töregene

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレゲネ(脱列哥那)」の意味・わかりやすい解説

トレゲネ(脱列哥那)
トレゲネ
Töregene

[生]?
[没]1246
モンゴル帝国,第2代皇帝太宗オゴデイ皇后。諡,昭慈皇后。ナイマチン (乃馬真) 氏の人。最初のメルキト部の部長トクトアの子クドの妻。 1204年チンギス・ハンはメルキトを討滅,彼女をオゴデイに賜与。オゴデイ即位後第6皇后となり,グユク (貴由)を生んだ。 41年オゴデイの死後,監国として国事を5年間行い,失政が多かった。 46年のクリルタイでは主宰者の立場を利用しグユクを強引に擁立,モンゴル帝国分裂の契機をつくった。グユクの即位とともに監国の地位を去ったが,なお死ぬまで国政に関与した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android