トレンズ,R.(読み)とれんず

世界大百科事典(旧版)内のトレンズ,R.の言及

【通貨主義・銀行主義】より

… この予防策として法律賛成派たる通貨主義論者(通貨学派。オーバーストーン卿(S.J.ロイド),R.トレンズ,G.W.ノーマンら)は次のように説く。銀行券の過剰発行こそが恐慌の原因であるから,発行権をイングランド銀行に集中し,しかも発行量を同銀行の金(きん)保有量にともなって増減させることが肝要である。…

【マンチェスター学派】より

…19世紀の前半,イギリスのマンチェスターを根拠地として,経済的自由主義とくに自由貿易を主張した経済学者たちの集団を指す。トレンズRobert Torrens(1780‐1864),マカロックJohn Ramsay McCulloch(1789‐1864),N.W.シーニアーなど,D.リカードの後継者を自任する経済学者たちの考え方を基礎として,自由貿易を標榜し,1815年の穀物法には地主階級の利益を図るものとして反対して実践的な活動を展開した。マンチェスター商工会議所を基盤とする産業資本家たち,R.コブデンJ.ブライトなどが中心となって展開されたこの運動は,42年に首相ピールをして,穀物法の改正をさせることに成功し,46年にはついに穀物法そのものを全面的に撤廃させることとなった。…

※「トレンズ,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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