トン族(読み)トンぞく

百科事典マイペディア 「トン族」の意味・わかりやすい解説

トン族【トンぞく】

中国,貴州省広西チワン族自治区湖南省に居住する民族言語はチワン・タイ語派。自称カム。〈鼓楼〉〈風雨橋〉〈吊脚楼〉など精巧な木造建築で知られ,それらは最近建設されている観光施設〈民族村〉にも見られる。楽器蘆笙(ルーシェン)〉や〈琵琶歌(ピパコ)〉〈多耶(ドゥーイエ)〉などの歌舞,さらに具を多く入れる独特の〈油茶〉も特徴的。河谷平野で水稲耕作を営む。約250万人(1990)。
→関連項目貴州[省]広西チワン(壮)族自治区湖南[省]スイ(水)族マオナン(毛南)族ムーラオ族

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android