ドイツ博物館(読み)ドイツはくぶつかん(英語表記)Deutsches Museum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドイツ博物館」の意味・わかりやすい解説

ドイツ博物館
ドイツはくぶつかん
Deutsches Museum

ドイツミュンヘンにある世界有数の科学博物館。正式には Deutsches Museum von Meisterwerken der Naturwissenschaft und Technik。1903年科学者オスカー・フォン・ミラーが創設し,1925年5月フォン・ミラーの 70歳の誕生日に開館した。約 17kmに及ぶ展示場には,資源鉱山金属動力,交通,土木,科学者顕彰室などに分かれた充実した資料が陳列され,各資料は実際に動かしたり聞いたりすることができる。また科学技術が芸術や文化にどのような影響を与えたかを学べる音響技術と楽器の展示,ガラス技術とガラス工芸の陳列室,印刷技術の発達農業と食品技術の展示や,宇宙を具体的に考察することができるプラネタリウム施設などもあり,きわめて充実した実物教育的な科学博物館である。

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世界大百科事典(旧版)内のドイツ博物館の言及

【科学博物館】より

…彼は〈物理科学的自然現象と,その現象間の厳密な相互関係,ならびに技術に関する方法と考案について,ドイツの一般民衆に精通させる〉という非常に明確な目標をもってこの博物館を設立した。しかし,第1次大戦等の影響で,本格的には25年になって,ようやくドイツ博物館として完成した。これ以後,科学博物館の教育的役割が認識され,種々の教育的配慮が加えられたジオラマ・模型,実験装置が工夫されて,豊富な資料とともに展示される近代的科学博物館が,アメリカを中心に,つぎつぎに設立されるようになった。…

※「ドイツ博物館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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