ドゥプチェク,A.(読み)どぅぷちぇく

世界大百科事典(旧版)内のドゥプチェク,A.の言及

【チェコスロバキア】より

…しかし,60年代に入って,経済状況の悪化にともない,改革が始まり,O.シクの経済改革案が採用された。68年1月に党第一書記となったA.ドゥプチェクは,〈人間の顔をした社会主義〉のスローガンの下,自由化路線を推進した。いわゆる〈プラハの春〉である。…

【チェコスロバキア事件】より

…1968年8月20日にソ連,ブルガリア,ハンガリー,東ドイツ,ポーランドの5ヵ国軍隊がチェコスロバキアに進入し,チェコスロバキアの自由化過程を阻止した事件。同年1月にA.ノボトニーがチェコスロバキア共産党中央委員会第一書記を解任され,後任にA.ドゥプチェクが選出されて以来,チェコスロバキアでは自由化が急速に進み,〈プラハの春〉を謳歌していた。4月には,党の権威は活動を通じて獲得するものであり,押しつけてはならないとする〈党行動綱領〉が採択された。…

【東欧】より

…この時期にとくに顕著な自由化を試みたのはチェコスロバキアであった。作家同盟や党内の知識人を中心とする自由化運動は,スターリン批判の不十分であった党と政府を動かし,ドゥプチェクを党の新指導者として,68年には〈プラハの春〉と呼ばれる高まりを見せた。ドゥプチェクらは慎重に改革を試みたが,夏にはソ連をはじめとするワルシャワ条約機構軍の介入を招き,〈プラハの春〉は挫折した(チェコスロバキア事件)。…

※「ドゥプチェク,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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