ドカン(英語表記)Alexandre-Gabriel Decamps

改訂新版 世界大百科事典 「ドカン」の意味・わかりやすい解説

ドカン
Alexandre-Gabriel Decamps
生没年:1803-60

フランスの画家,版画家。パリに生まれる。アベル・ド・ピュジョルAbel de Pujolに短期間師事したが,おもに個人的な勉強を重ね,七月革命直前には痛烈な政治風刺の石版画《敬虔な王》などで知られた。中近東旅行(1827)以後は当時流行の東方趣味(オリエンタリズム)の作家として成功した。また,水彩パステル油彩などを駆使し,ロマン派的な歴史画,宗教画も描いた。1855年のパリ万国博で好評を得たのち,フォンテンブローに移住し風景画,狩猟図を描いてバルビゾン派に加わった。フォンテンブローで没。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドカン」の意味・わかりやすい解説

ドカン
Decamps, Alexandre Gabriel

[生]1803.3.3. パリ
[没]1860.8.22. パリ近郊フォンテンブロー
フランスの画家。ロマン派に属し,東方世界に画題を求めたためオリエンタリストと呼ばれる一群の画家の代表者。 15歳のとき短期間 A.ピュジョルに師事した以外は独力で絵を学んだ。 1827年小アジア地方を旅行,帰国後エキゾチックな作品を制作。 31年サロンに『スミルナ夜警』 (メトロポリタン美術館) を出品し人気を得た。 32~33年イタリア旅行後は歴史画と宗教画を制作。のちパリ近郊に住み,いわゆるバルビゾン派に属した。また犬や猿などを描いた動物画家としても有名

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ドカン」の解説

ドカン

東京都伊豆大島にあるジオパーク伊豆大島ジオパークキャラクター大島火山から生まれた妖精レンジャー。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android