ドノソコルテス(英語表記)Juan Donoso Cortés

改訂新版 世界大百科事典 「ドノソコルテス」の意味・わかりやすい解説

ドノソ・コルテス
Juan Donoso Cortés
生没年:1809-53

スペイン政治家外交官。19世紀前半,スペインに浸透しはじめた自由主義に対立する伝統的イデオロギー中心人物。1832年に著した王制に関する論文の制度主義的思想で注目を浴びた。パリに亡命したマリア・クリスティナとともにエスパルテロ打倒をはかる。49-50年の講演および《カトリシズム,自由主義,社会主義に関するエッセー》(1851)は今日のスペイン右派に多大な影響を与えている。大使として在任中のパリで死去
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android