ドリオピテクス型(読み)ドリオピテクスがた(英語表記)dryopithecus pattern

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドリオピテクス型」の意味・わかりやすい解説

ドリオピテクス型
ドリオピテクスがた
dryopithecus pattern

ヒトおよび類人猿の下顎大臼歯において,後外方咬頭 (表面の突出部) をはさんだ両側の溝と,内方の溝によってY字の形がつくられているものをさす。ドリオピテクスという化石霊長類にみられたことから,W.グレゴリーによって 1928年に名づけられた。これは,ドリオピテクス以来現在まで約 2000万年以上にもわたって,多少の変化を受けながらも継続している形質であり,ヒトおよび類人猿を含むヒト上科の基本的特徴である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android