ドルジェル伯の舞踏会(読み)ドルジェルハクノブトウカイ(英語表記)Le Bal du comte d'Orgel

デジタル大辞泉 「ドルジェル伯の舞踏会」の意味・読み・例文・類語

ドルジェルはくのぶとうかい〔‐ハクのブタフクワイ〕【ドルジェル伯の舞踏会】

原題、〈フランスLe Bal du comte d'Orgelラディゲ長編小説。1924年刊。社交界背景に、明晰めいせき筆致女性心理を描く。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドルジェル伯の舞踏会」の意味・わかりやすい解説

ドルジェル伯の舞踏会
ドルジェルはくのぶとうかい
Le Bal du comte d'Orgel

フランスの小説家レーモン・ラディゲの小説。 1923年執筆,24年死後出版。作者 20歳の作。当代貴族の社交生活を背景に,伯爵夫人を愛するフランソア青年好感をいだく伯爵,その夫の好感に従ううちに青年への恋の深みにはまる夫人,三者の心理的葛藤典雅文体で物語り,ラファイエット夫人の流れをくむフランス心理小説の復活として評価された。

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