ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ド・バロア」の意味・わかりやすい解説
ド・バロア
De Valois, Dame Ninette
[没]2001.3.8. ロンドン
アイルランド生れのイギリスの舞踊家,振付師。ロイヤル・バレエ団の創立者。本名 Edris Stannus。 E.チェケッティらに師事し,1914年ロンドンでデビュー。コベントガーデン,バレエ・リュスなどで踊り,26年バレエ学校を開設した。 L.ベーリスや W.B.イェーツらと合作をし,また自身の振付で 28年『つまらぬ事』をはじめ『放蕩者の堕落』 (1935) ,『チェックメイト』 (37) ,『オルフェウスとエウリディーチェ』 (41) などを作った。 31年サドラーズ・ウェルズ劇場に新たに公設のバレエ学校を開き,バレエ団を組織。それは,やがてサドラーズ・ウェルズ・バレエ団,そしてロイヤル・バレエ団となった。イギリスのバレエ界に残した功績は大きく,63年ロイヤル・バレエ団の監督引退後も,終身の名誉職 Life Governorにつき後進の指導にあたった。 50年レジオン・ドヌール勲章を受けたほか,多くの大学から名誉博士号を贈られた。著書『バレエへの招待』 Invitation to the Ballet (37) ,『私と踊ろう』 Come Dance with Me (57) 。
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