ナイダ,E.(読み)ないだ

世界大百科事典(旧版)内のナイダ,E.の言及

【構造言語学】より

…1930年代後半から50年代にかけての約20年はL.ブルームフィールドの追随者たちによるアメリカ構造言語学の全盛期でその影響は全世界に及んだが,末期には理論的行詰りを生じた。音素論ではブロックBernard Bloch(1907‐65),トウォデルWilliam Freeman Twaddell(1906‐ ),形態論ではハリスZelig Harris(1909‐ ),ホケットCharles Hockett(1916‐ ),ナイダEugene Nida(1914‐ )らの業績が重要である。分布主義的方法論の祖述としては先のブロックとトレーガーGeorge Trager(1906‐ )の《言語分析概説Outline of Linguistic Analysis》(1942)とハリスの《構造言語学の方法Methods in Structural Linguistics》(1951)が代表的であるが,とくに後者は分布主義の方法論的行詰りを認め,弟子のN.チョムスキーによる反分布主義的な変形生成文法(生成文法)への道を開いた。…

【翻訳】より

…かりに翻訳者がそれを現地人同様によく知っていたとしても,彼がそれを翻訳の受容者が適切に受容できるようにうまく翻訳できるとは限らない。
[翻訳過程の理論化]
 国際交流の頻繁化とともに翻訳のもつ意義はますます増大しており,当然のことながら翻訳過程の理論化が求められているが,この面では,とりわけアメリカの言語学者ナイダEugene Nida(1914‐ )の理論,ソ連の翻訳理論研究者V.N.コミッサーロフの理論,それにフランスの言語学者G.ムーナンのものなどが注目に値する。 聖書翻訳の研究に関して造詣の深いナイダは,その豊かな実践と理論的知識に基づいて翻訳理論の建設に大きな貢献を行った。…

※「ナイダ,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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