ナカダ遺跡(読み)ナカダいせき(英語表記)Naqadah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナカダ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ナカダ遺跡
ナカダいせき
Naqadah

エジプトルクソール北方 30kmのナイル西岸にある先王朝時代の遺跡。 1894~95年に F.ピートリーが発掘し,多くの墓を明らかにした。土器を中心に石製容器,各種装身具,パレットなどが副葬されており,ナカダIと IIに分類されるが,これはアムラー期とゲルゼー期に相当する。また 97年には J.モルガンがナルメル王の王妃ニトホテプのものと考えられる大型のマスタバを調査し,先王朝時代から第1王朝への文化の連続性を証明した。 (→ナカダ文化 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android