ナギーブマフフーズ(英語表記)Najīb Maḥfūz

改訂新版 世界大百科事典 「ナギーブマフフーズ」の意味・わかりやすい解説

ナギーブ・マフフーズ
Najīb Maḥfūz
生没年:1911-

エジプト文壇の第一人者と目される小説家カイロ旧市街のフサインモスクの近くに生まれる。エジプト大学(現,カイロ大学)の哲学科を卒業した。処女作狂気のつぶやき》(1938)を発表して以来,今日に至るまで着々と力作を創作し続けている。カイロの下町舞台にした多くの作品に彼の真骨頂がみられ,《バイナ・アルカスライン》(1956。邦訳あり)を第1部とし,いずれもカイロの下町の名を題名とした長編三部作は,アラブ文学史上記念碑的大作とされている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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