ナツアカネ(英語表記)Sympetrum darwinianum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナツアカネ」の意味・わかりやすい解説

ナツアカネ
Sympetrum darwinianum

トンボ目トンボ科。腹長 24~25mm,後翅長 25~30mm。普通のアカトンボで体は橙黄色,黒色条がある。雄は成熟すると体全体,複眼まで真赤になる。6月下旬から出現し,晩秋までみられる。日本全土,中国,朝鮮台湾に分布する。近縁種アキアカネ S. frequensは日本全土に最も普通な種で,6月下旬より低地に出現し,その後山地に移動し,秋になると再び低地に下る。成熟すると雄は腹部が赤化するが,雌では腹背が部分的に赤変するのみである。 (→トンボ類 )  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナツアカネ」の意味・わかりやすい解説

ナツアカネ
なつあかね / 夏茜
[学] Sympetrum darwinianum

昆虫綱トンボ目トンボ科に属する昆虫。アキアカネとほぼ同大種類で、夏だけに現れるものではなく、出現期もアキアカネとほぼ同様で、成熟した雄は全身赤色化する。

朝比奈正二郎


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改訂新版 世界大百科事典 「ナツアカネ」の意味・わかりやすい解説

ナツアカネ

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世界大百科事典(旧版)内のナツアカネの言及

【アカトンボ】より

…日本産の種はアジア大陸の北東部と共通のものが多い。一般に羽化したばかりの成虫では体の地色は全体黄褐色で,成熟によって赤色化するもの(アキアカネ,ナツアカネ,ミヤマアカネ,リスアカネ,マユタテアカネ,ネキトンボなど多数),黒色化するもの(ムツアカネ),青黒色で白粉を帯びるもの(ナニワトンボ)などがある。しかし雌は原則として羽化直後の黄褐色を保ち,例外的に赤化する個体がある(マユタテアカネなど)。…

※「ナツアカネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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