ナツノタムラソウ(読み)なつのたむらそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナツノタムラソウ」の意味・わかりやすい解説

ナツノタムラソウ
なつのたむらそう / 夏田村草
[学] Salvia lutescens Koidz. var. intermedia (Makino) Murata

シソ科(APG分類:シソ科)の多年草。全体がアキノタムラソウによく似ているが、花は濃紫色で、雄しべがまっすぐに突き出る。また地方変異が多い。山地に生え、神奈川県から近畿地方の太平洋側に分布する。変種ウスギナツノタムラソウは花は淡黄色、鈴鹿(すずか)地方に分布する。別の変種ミヤマタムラソウは花は淡紫色、中部地方以北の本州北海道の山地に分布する。

村田 源 2021年9月17日]


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百科事典マイペディア 「ナツノタムラソウ」の意味・わかりやすい解説

ナツノタムラソウ

アキノタムラソウ

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世界大百科事典(旧版)内のナツノタムラソウの言及

【アキノタムラソウ】より

…北海道を除く日本全土と中国に分布する。ナツノタムラソウS.lutescens Koidz.var.intermedia (Makino) Murataは花が濃紫色で6~8月に開き,関東南部,東海,近畿地方に分布する。ウスギナツノタムラソウvar.lutescensは花が淡黄色で鈴鹿地方に,ミヤマタムラソウvar.crenata (Makino) Murataは花が淡紫色で中部地方以北の山地に分布する。…

※「ナツノタムラソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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