ナン・チャン・カイ(読み)なんちゃんかい

世界大百科事典(旧版)内のナン・チャン・カイの言及

【イネ(稲)】より

…呪術師は稲魂を呼び集めるために,二晩つづけて田のあぜに出かけるが,この稲魂はクマン婆という女性の霊の姿になって現れるという。タイの北部のミャンマーの国境近くに住むシャン族のあいだでは,稲魂はナン・チャン・カイ(卵の黄身のお姫さま)と呼ばれ,この稲魂は女性が子どもを産み育てるように,イネを育て,豊かな実りをもたらしてくれると信じられている。このほかに東南アジアには,稲魂を吉祥天女とみなす思想が広く認められるが,吉祥天女はインドの繁盛・招福の女神であるから,この思想は稲魂を女性とみなす東南アジアの稲作民のあいだに受け入れられやすかったのであろう。…

※「ナン・チャン・カイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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