ニオイヤグルマ

百科事典マイペディア 「ニオイヤグルマ」の意味・わかりやすい解説

ニオイヤグルマ

スイートサルタンとも。イラン原産のキク科の秋まきの一年草。おもに切花用に栽培される。高さ50cm内外,葉はアザミに似る。5〜6月,径約5cm,淡紫,淡桃または白色芳香のある頭花を単生。類似種のキバナニオイヤグルマは一般にイエローサルタンと呼ばれており,とりわけ芳香が強い。カスピ海沿岸地方原産の一年草で,ほぼ同時期に開花し,切花として広く利用されている。

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世界大百科事典(旧版)内のニオイヤグルマの言及

【ヤグルマギク(矢車菊)】より

…鉢植や花壇のためには高さ20~30cmで咲く矮性(わいせい)種が用いられる。 ヤグルマギク属Centaurea(英名knapweed,hardhead,Spanish button)には500種もあるが,一年草ではニオイヤグルマ(スイート・サルタン)C.moschata L.(英名sweet sultan)やアザミヤグルマC.americana Nutt.(英名basket flower)が切花や花壇につくられ,とくに芳香の高いイェロー・サルタンC.sauveolens L.(英名yellow sultan)は切花の用に暖地やハウスで栽培されるが,排水よく管理しないと開花時に地際に発病が多い。多年草ではオウゴンヤグルマソウC.macrocephala Puschk.が切花にされ,C.montana L.(英名mountain bluet)が山草としてつくられる。…

※「ニオイヤグルマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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