ニカイア(英語表記)Nikaia; Nicaea

デジタル大辞泉 「ニカイア」の意味・読み・例文・類語

ニカイア(〈ギリシャ〉Nikaia)

小アジアの北西部にあった古代都市。325年、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世がキリスト教会最初の公会議を召集し、三位一体説をとるアタナシウス派を正統とし、アリウス派を異端とした。現在名イズニクニカエアニケーア

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ニカイア」の意味・読み・例文・類語

ニカイア

(Nikaia) 古代、小アジア北西部にあった都市。三二五年、ニカイア宗教会議が開かれた。現在のトルコ北西部のイズニク村にあたる。ニケーア。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニカイア」の意味・わかりやすい解説

ニカイア
Nikaia; Nicaea

小アジア,ビチュニアの古都。現トルコのイズニク。前 316年頃マケドニア王アンチゴノス1世が建設してアンチゴニアと名づけたが,まもなく,アンチゴノスを破って小アジア一帯を制圧したリュシマコスが妻の名にちなんでギリシア名ニカイアと改めた。その後ビチュニア王国からローマの支配下に移り (前 74) ,小アジアの交通の要衝として栄え,ビザンチン時代にも重要都市の座を占めた。 325,787年の教会会議およびニカイア信条にその名を残している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のニカイアの言及

【ニカエア】より

…トルコ西部,イスタンブールの南東約150kmにあるビテュニアの古代都市。ギリシア語名ニカイアNikaia。現在のトルコ名はイズニク。…

※「ニカイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android