ニコーテラ(英語表記)Giovanni Nicotera

改訂新版 世界大百科事典 「ニコーテラ」の意味・わかりやすい解説

ニコーテラ
Giovanni Nicotera
生没年:1828-94

イタリア政治家。年少にしてマッツィーニの〈青年イタリア〉に入り南イタリアで活動。1849年のローマ共和国防衛に貢献した。57年ピサカーネのサプリ遠征に参加,ブルボン軍に捕らえられる。ガリバルディのシチリア解放後,義勇軍指揮。61年左派として国会議員当選。76年左派が初めて政権をとるや内相となり(-1877),南部農民蜂起,社会主義運動を過酷に弾圧した。しだいに保守派に移行し,91-92年再び内相となった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニコーテラ」の意味・わかりやすい解説

ニコーテラ
Nicotera, Giovanni

[生]1828.9.9. カタンザーロ,サンビアーゼ
[没]1894.6.13. ナポリ
イタリアの政治家。リソルジメント運動で民主主義派として活躍。 1849年のローマ共和国防衛戦で負傷した。 57年 C.ピサカーネとともに南イタリア解放のためサプリ遠征を試みたが失敗,逮捕された。 60年 G.ガリバルディによって釈放され,以後彼に従ってローマ,ベネチアの解放に尽したが,70年以降王制派に転じて,76~77,91~92年の2度内相となり権力主義的政治を行なった。

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