ニセコ町(読み)にせこちよう

日本歴史地名大系 「ニセコ町」の解説

ニセコ町
にせこちよう

面積:一九七・一三平方キロ

昭和三九年(一九六四)一〇月、虻田あぶた狩太かりぶと町がニセコ町と改めて成立(市町村沿革台帳)。後志支庁管内の南部に位置し、北東部は倶知安くつちやん町、東部は真狩まつかり村、西部は蘭越らんこし町、南部は胆振支庁虻田豊浦とようら町と接する。北東部に蝦夷富士といわれる羊蹄ようてい(一八九八メートル)、北部にニセコ連峰ニセコアンヌプリ(一三〇八・五メートル)、モイワ山(八三九・一メートル)、南部に昆布こんぶ(一〇四五・一メートル)がそびえ、波状傾斜の多い丘陵盆地が形成されている。町域中央部の低地尻別しりべつ川が西流し、これに昆布川・ニセコアンベツ川・カシュンベツ川・ルベシベ川・真狩川などの小河川が合流する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニセコ町」の意味・わかりやすい解説

ニセコ〔町〕
ニセコ

北海道西部にある町。 1950年町制。 64年町名を狩太 (かりぶと) からニセコ (アイヌ語で深山にあって,川岸にかぶさるように出ている崖の意) に改称。 1896年福井県移住者の入植開拓の始り。町域は羊蹄山の南西麓を占め,尻別川と支流真狩川の合流点に市街地がある。主産業は農業と観光。ジャガイモ,カボチャ,豆類などの栽培と米作乳牛肉牛の飼育,養豚などの畜産が行われる。ニセコアンヌプリ (1308m) や昆布温泉,スキー場があり,ニセコ積丹小樽海岸国定公園の中心をなし,東洋のサンモリッツと呼ばれる。羊蹄山麓の高山植物群落は天然記念物。有島記念館の所在地。 JR函館本線,国道5号線が通る。面積 197.13km2。人口 5074(2020)。

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