ニセコ

デジタル大辞泉 「ニセコ」の意味・読み・例文・類語

ニセコ

北海道南西部、後志しりべし総合振興局地名ニセコアンヌプリ羊蹄山の南にある。旧称狩太かりぶと町。文学者有島武郎の父が農場を開いた地。

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精選版 日本国語大辞典 「ニセコ」の意味・読み・例文・類語

ニセコ

北海道南西部、後志(しりべし)支庁の地名。ニセコアンヌプリや羊蹄山の南にある。旧称、狩太(かりぶと)

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改訂新版 世界大百科事典 「ニセコ」の意味・わかりやすい解説

ニセコ[町]

北海道西部,後志(しりべし)支庁虻田郡の町。1964年に狩太(かりぶと)町が改称。人口4823(2010)。東は羊蹄山,北はニセコアンヌプリ,南は昆布岳に囲まれた山間盆地にあり,中央を尻別川が西流する。集落は盆地部に散在し,市街地は尻別川と支流真狩(まつかり)川の合流点にある。尻別川沿いをJR函館本線が通り,南方の段丘上を国道5号線が並行して走る。1897年の国有未開地処分法の施行後,官僚軍人,実業家などの農場が相ついで出現して,尻別川の両岸不在地主の多い畑作小作地帯となった。大農場の一つ有島農場を継いだ作家有島武郎は1922年に農場を無償で開放し,没後に農民組織である狩太共生農団が生まれ,第2次大戦後の農地改革まで続いた。主産業は畑作中心の農業で,ジャガイモを主にトウモロコシ,豆類などを産する。ニセコアンヌプリ国際,ニセコ国際モイワのスキー場があり,スキーのメッカとして訪れる人が多い。夏は羊蹄山の高山植物帯(天)をはじめ,お花畑が美しく,登山者でにぎわう。また昆布温泉,ニセコ駅北側にニセコ大山温泉(食塩泉,20℃),有島記念館がある。
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