世界大百科事典(旧版)内のニュー・クリティックの言及
【アイロニー】より
…(4)しかし近年の文学理論でとくに重視されるのは,詩的言語の主要な特性としての〈アイロニー〉である。1930年代から50年代まで英米の批評界の主要な勢力であった〈ニュー・クリティック(新批評家)〉たちによって強調され,しばしば〈パラドックス(逆説)〉と近いものとみなされた。すなわち詩的言語は人間的真実の複雑で多義的な状態を,そのまま把握し表現しうる屈折した言語であり,そこには表層と深層のギャップがある。…
※「ニュー・クリティック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」