ニュー・モデル軍(読み)ニュー・モデルぐん(英語表記)New Model Army

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュー・モデル軍」の意味・わかりやすい解説

ニュー・モデル軍
ニュー・モデルぐん
New Model Army

新模範軍とも呼ばれる。イギリス清教徒革命において議会が創設した新編制の軍隊。 1645年2月 15日の議会立法によって成立。前年議会軍司令官マンチェスター (伯)に対し,副司令官 O.クロムウェルが軍隊改革の必要を説いて論争し,これがもとになって,鉄騎隊の実績をもつクロムウェルの意見を中心に編制された。 600名ずつの 11連隊より成る騎兵,1200名ずつの 12連隊より成る歩兵,1000名の騎馬歩兵という編制で,総司令官には T.フェアファックスが選ばれ,クロムウェルが副司令官になった。同年4月には辞退条令が定められ,クロムウェルを除いて議員は軍職を退き,本職軍人だけとなった。ネーズビーの戦いで議会軍の勝利を決定づけたのち,ダンバーの戦い (1650.9.3.) ,ウースターの戦いでも勝利を収めた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android