ニュー・ルック戦略(読み)にゅーるっくせんりゃく

世界大百科事典(旧版)内のニュー・ルック戦略の言及

【核戦略】より

…ソ連は1949年8月29日,原爆実験に成功,アメリカはこれに対抗して水爆(熱核兵器)と小型原爆(戦術原爆)の開発に着手,米ソ両国は核爆弾開発競争に入った。こうしたなかで,最初に登場した核戦略は,アイゼンハワー政権の〈ニュールック戦略new look strategy〉であった。この戦略では,戦略空軍を重視,侵略に対しては即座にかつ大量の核報復を行うというものだった。…

【冷戦】より

…アメリカはJ.F.ダレスを国務長官とし,前政権の軍事費の膨張を批判し,外交政策の力点を変化させていった。一つは〈ニュー・ルック戦略〉であり,核兵器を〈大量報復力〉と規定し,その威嚇力を前提としてアメリカの優位の上にソ連の進出を抑えようとするものであった。第2に,〈巻返し政策roll‐back policy〉といわれたようにソ連の支配下にある地域の〈解放〉を主張し,またアジアでの冷戦をも重視した。…

※「ニュー・ルック戦略」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android