ヌーボー(英語表記)Nouveau, Germain

精選版 日本国語大辞典 「ヌーボー」の意味・読み・例文・類語

ヌーボー

(nouveau) 〘名〙
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五「其外に洋卓(てえぶる)がある。チッペンデールとヌーーを取り合せた様な組み方に」
② (形動) (ぬけてぼうっとしている様子外国語に託していったもの) 動作顔付きなどがつかみどころのないさま。また、態度鷹揚でこせこせしないさま。
道程(1914)〈高村光太郎〉泥七宝「もって生れたぬうぼうで、ちょちょんがよいやさと切れて来た」

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デジタル大辞泉 「ヌーボー」の意味・読み・例文・類語

ヌーボー(〈フランス〉nouveau)

[名]
新しいこと。新しいもの。
アールヌーボー」の略。
ボージョレヌーボー」の略。
[ト・タル]《ぬうとして、ぼうとしているさまをの音に掛けていったもの》人の行動性格がつかみどころのないさま。「ヌーボーとした人物

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌーボー」の意味・わかりやすい解説

ヌーボー
Nouveau, Germain

[生]1851.7.31. バール,プリエール
[没]1920.4.4. バール,プリエール
フランスの詩人マルセイユリセ教鞭をとったのちパリに出,1874年ランボーを知り,ともにロンドンに渡る。ベイルートやパリで教職につくが,後半生は狂気と神秘主義の交錯する状態のなかで,乞食同然の放浪生活を続けた。作品は多く死後出版。いわゆる「呪われた詩人」の一人として近年注目を集め,1970年にプレイヤッド叢書の一冊として全集が出た。作品には『愛の理論』 Doctrine de l'amour (1881作) ,『ユミリスの詩』 Poèmes d'Humilis (1910) ,『アベ・マリステラ』 Ave Maris Stella (12) ,『バランチーヌ』 Valentines (22) など。

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