ネイティブ・アメリカン(読み)ねいてぃぶあめりかん(英語表記)Native‐American

知恵蔵 「ネイティブ・アメリカン」の解説

ネイティブ・アメリカン

アメリカ・インディアン自称及び公称。1973年、かつてのスー族大虐殺の地、サウスダコタ州ウンデッドニーの教会を、武装したアメリカインディアン運動(AIM: American Indian Movement)のメンバーが占拠し、米国政府がこれまで破ってきた協定(371に上る)を守れと主張して籠城(ろうじょう)した。アルカトラズ島占拠事件をきっかけに70年代に入って急速に燃え上がったレッドパワーの頂点に位置するのが、このウンデッドニー事件である。AIMはその後も、「インディアン」差別への抗議行動を繰り広げたが、今日では、ネイティブ・アメリカン固有の文化を若い世代に普及させていく運動に重点を移した感がある。だが、失業率は依然、非常に高く、最も貧困に苦しむマイノリティーの現実にさしたる変化はない。「インディアン」問題の根深さは、それが米国建国の条件、方法、意味そのものと不可分なところにある。

(井上健 東京大学大学院総合文化研究科教授 / 2007年)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネイティブ・アメリカン」の意味・わかりやすい解説

ネイティブ・アメリカン
ねいてぃぶあめりかん
Native American

南北両アメリカ大陸に住む先住民総称であるが、おもに「アメリカ・インディアン」とよばれてきた人々をさす場合が多い。アメリカ先住民ともいう。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「ネイティブ・アメリカン」の意味・わかりやすい解説

ネイティブ・アメリカン

アメリカ・インディアン

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