ネオダダ(英語表記)Neo-Dada

デジタル大辞泉 「ネオダダ」の意味・読み・例文・類語

ネオ‐ダダ(neo-Dada)

伝統芸術破壊を唱えた第一次大戦後のダダイスムとは別に、日用品廃品などの素材を用いて1950年代に興った新芸術運動。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネオダダ」の意味・わかりやすい解説

ネオダダ
Neo-Dada

第2次世界大戦後のアメリカ美術の動向のうち,J.ジョーンズ,R.ラウシェンバーグらの仕事を一括した呼称。現実の物体に対する関心が顕著であることと,従来絵画の形式からの逸脱という特徴が,戦前ダダを連想させたのでこの呼称が生れた。ジョーンズの旗や標的などの記号の絵画化,ラウシェンバーグのコンバインペインティングは 50年代の抽象表現主義と 60年代のポップ・アートとを橋渡しする役割を果した。彼らの作品には M.デュシャン,J.ケージの思想の影響が色濃くみられる。

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