世界大百科事典(旧版)内のネロの浴場の言及
【風呂】より
…このため規模も大きくなり,熱浴室(カルダリウムcaldarium),微温浴室(テピダリウムtepidarium),冷浴室(フリギダリウムfrigidarium),更衣室,プールなどを並置するようになる。〈ネロの浴場〉〈ティトゥスの浴場〉〈トラヤヌスの浴場〉などのほか,皇帝浴場の代表例としては現在も保存状態の良い〈カラカラの浴場〉と〈ディオクレティアヌスの浴場〉などがある。ローマ人がいかに浴場を好んだかは,北アフリカのローマ都市タムガディThamugadi(人口約8000)で14の公共浴場が発見されていることや,シリアのドゥラ・ユーロポスやブリタニア辺境のローマ軍駐屯地でも浴場施設が確認されていることからわかる。…
※「ネロの浴場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」