ノコギリソウ(鋸草)(読み)ノコギリソウ(英語表記)Achillea sibirica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノコギリソウ(鋸草)」の意味・わかりやすい解説

ノコギリソウ(鋸草)
ノコギリソウ
Achillea sibirica

キク科多年草で,広く東アジアの温帯寒帯から北アメリカにかけて分布する。本州中部以北の山地草地に普通に生える。茎は直立し,高さ 60~90cmになる。葉は互生し,長楕円形または披針状の線形で,羽状に細かく裂け,裂片には鋭い鋸歯がある。葉柄はなく,基部は茎を抱く。夏から秋に茎の上部で分枝し,枝先に多数の頭状花を散房状につける。頭状花は直径 1cm以下で周辺の舌状花は4~6個あり,普通白色または淡紅色を呈するが,変化に富み,観賞用に栽培されることもある。なおヨーロッパ原産の同属種セイヨウノコギリソウ (西洋鋸草)は観賞用に栽培される。

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