ノビネチドリ(延根千鳥)(読み)ノビネチドリ(英語表記)Neolindleya camtschatica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ノビネチドリ(延根千鳥)
ノビネチドリ
Neolindleya camtschatica

ラン科の多年草。四国以北,本州,北海道,サハリンカムチャツカなどのブナ帯から針葉樹林帯にかけて,林床に生える。根は紐状テガタチドリ (手形千鳥)のような掌状にはならない。茎は直立し,高さ 30~40cm,上部には稜があり,5~6葉をつける。葉は互生し,長楕円形で長さ 10cm内外,縁は少し波打ってちぢれる。5~6月,茎頂に総状花序をつくり,淡紫色の小花を多数つける。包葉緑色で距は小さく湾曲する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android