ノルボルナン(英語表記)norbornane

改訂新版 世界大百科事典 「ノルボルナン」の意味・わかりやすい解説

ノルボルナン
norbornane



環式炭化水素の一つ。ビシクロ[2,2,1]ヘプタンまたはノルカンファンnorcamphaneともいう。2環性の炭素骨格を有し,同様の骨格は天然に産するテルペン類(たとえばボルネオール)の骨格にみられる。昇華性のある無色結晶で,融点86~87℃,沸点105℃。アセチレンシクロペンタジエンの反応で生成するノルボルネンを水素化して得られる。水に不溶,種々の有機溶剤可溶
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android