ノーフォーク(公)(読み)ノーフォーク[こう](英語表記)Norfolk, Thomas Howard, Earl of Surrey and 2nd Duke of

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーフォーク(公)」の意味・わかりやすい解説

ノーフォーク(公)
ノーフォーク[こう]
Norfolk, Thomas Howard, Earl of Surrey and 2nd Duke of

[生]1444. ストークバイネーランド
[没]1524.5.21. フラムリンガム
イギリスの貴族ハワード家一員で,初代公ジョンの子。 1483年サリー伯に叙せられ,85年父とともにボズワースの戦いにリチャード3世軍として従軍し敗北 (父は戦死) 。ヘンリー7世治世初期に投獄されたが許され,88年伯爵位を回復。 89年北部長官,1501年大蔵長官。王女マーガレット・チューダースコットランド王ジェームズ4世の結婚成立に尽力 (1503) 。 13年9月フロッドンの戦いでスコットランド軍を破り,ジェームズ4世を敗死させた。翌年公爵。 17年ロンドンの徒弟たちが暴動を起した「魔の五月祭」事件を鎮定

ノーフォーク(公)
ノーフォーク[こう]
Norfolk, Thomas Howard, 4th Duke of

[生]1536.3.10.
[没]1572.6.2. ロンドン
イギリスの貴族。サリー伯ヘンリー・ハワードの子で3代公トマスの孫。旧教徒。 1554年祖父の跡を継いで公爵になる。 59~60年軍を率いてスコットランドに侵入。 68年イギリスに逃亡してきたメアリー・スチュアートとスコットランド貴族との紛争調査委員長をつとめ,メアリーにひかれる。 69年彼をメアリーと結婚させ,彼女を王位につけようとした旧教貴族の北部反乱に巻込まれ,投獄されたが,釈放。 71年同種のリドルフィ陰謀事件に加担,処刑された。

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