世界大百科事典(旧版)内のハゼ(櫨)の言及
【ハゼノキ】より
…根は止血,血尿の治療に用いられる。本種に似て若枝,葉裏に毛のあるものがヤマハゼR.sylvestris Sieb.et Zucc.で,日本(東海以西~九州),台湾,中国に分布する。【初島 住彦】
[日本における栽培と利用]
黄櫨(きはぜ)(ハゼノキ)から製する蠟が中国から日本へ到来したのは室町時代で,同時にその製法も伝えられた。…
【蠟】より
…そのほか,シュロの表面をおおって分泌するパーム蠟,サトウキビの茎中に存在し,砂糖工業の副産物として得られるカンショ蠟,アメリカ南西部,メキシコ北部に産するツゲ科のSimmondsia californicaの種子から得られるホホバ蠟jojoba wax(ジョジョバ油ともいい,油状の蠟),モチノキ科,ヤマグルマ科植物の樹皮を腐敗させ砕いて得るとりもちがある。化学成分では油脂に属するがハゼノキの果皮から圧搾法や抽出法で得る木蠟も,蠟型材,繊維処理剤,化粧品などに広く重用された。
[動物蠟]
動物蠟には昆虫に帰属するものとして代表的なものに蜜蠟がある。…
※「ハゼ(櫨)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」