ハチク(淡竹)(読み)ハチク(英語表記)Phyllostachys nigra var. henonis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハチク(淡竹)」の意味・わかりやすい解説

ハチク(淡竹)
ハチク
Phyllostachys nigra var. henonis

イネ科多年草常緑のタケ類の一つで,古く中国から渡来し,全体が繊細なため観賞用に広く一般に栽培されている。稈は地中をはっている根茎から直立し,高さ 10m,径 10cmになり大型である。節があり,中空円筒形。葉は多数の小枝の先に4~5片つき,披針形。洋紙質で上面緑色,下面やや白色を帯びる。たけのこは皮幅が広く大型革質で紫色。美味とされる。花穂は枝先に束状に密生し,紫色の毛がある。花は披針形でまれに開花する。稈は質が緻密で割り細工に適し,茶せんなどや工芸品に使われる。クレタケ (呉竹) ,カラタケ (唐竹) ともいう。

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